PROGRAM

Training Program

2年間の卒後研修

当院の診療看護師(NP)フェローシッププログラムは2年間です。アウトカム基盤型の教育プログラムを導入しており、診療看護師(NP)として必要な7つの基本方針(コンピテンシー)の習得を目指します。さらに、個々のキャリアデザインに応じた専門性の深化を支援するために、3つの専門領域から1つを選択し、重点的に学修・実践できる体制を整えています。当院NP部は、診療看護師(NP)の成長と専門性の確立を全面的にサポートし、主体的なキャリア形成を支援します。

選択領域
フェローシッププログラム開始前に下記から1つの領域を選択します
クリティカルケア領域・小児領域・プライマリケア領域

必修診療科
クリティカルケア領域:麻酔科・周術期集中治療部・救急診療部
小児領域:麻酔科・小児科・小児外科・新生児集中治療部
プライマリケア領域:麻酔科・救急診療部・皮膚科・肝胆膵内科・整形外科

選択診療科
原則すべての診療科が選択可能
必修診療科以外での研修実績:循環器内科、呼吸器内科、総合診療科、疼痛緩和外科、糖尿病内科、腎臓・膠原病内科、神経内科、消化器外科、脳・神経外科、心臓外科、感染症科、放射線科、リハビリテーション科、痛みセンター、臨床検査部、血液内科

研修終了後
希望する診療科に出向し活動

プログラムの名称

診療看護師(NP)フェローシッププログラム

アウトカム基盤型教育

本プログラムでは、診療看護師(NP)として必要な7つのコンピテンシーを段階的に習得し、最終的に4つのアウトカムの達成を目指します。

・7つの基本方針(コンピテンシー)

  1. 臨床実践・臨床判断の評価
  2. アウトカム評価、研究の活用と使用
  3. 良好な関係性の構築
  4. 倫理的配慮
  5. 患者・家族・スタッフ教育
  6. コラボレーション
  7. ヘルスケアシステムの活用

・4つのアウトカム

  1. 看護学と医学の専門知識・技術を統合し、臨床推論に基づいた治療・看護計画を自律的に立案・実施できる
  2. 多職種と協働して急性期医療、社会資源を活用した退院支援・在宅移行支援を主導できる
  3. 患者・家族の価値観と倫理的課題に配慮した意思決定支援を行うことができる
  4. 実践を通じて得られた課題を教育・研究活動に展開することができる

教育と評価

  1. 各診療科研修の修了時に、所定の評価表を用いてコンピテンシー毎に評価し、今後の課題を明確化します
  2. 教育担当者とのラーニングリフレクションを通じて、実践の振り返りを行い、自己の臨床判断や行動に対する内省を深めます
  3. メンター制度を導入しており、学修やキャリアに関する相談を随時行える体制を整えています

各領域の特徴

1. クリティカルケア領域

生命の危機的状態にある患者やその家族に対して、迅速かつ高度な看護や医療を提供することを目的とする。対象は急性期かつ重症な患者であり、救命救急や集中治療室、一般病棟、外来、在宅など幅広い場において実践する 。
対象患者層:急性期・重症患者 
実践の場 :救急外来、ICU、一般病棟、在宅 
必修診療科麻酔科、救急診療部、周術期集中治療部

2. 小児領域

成長発達段階にある小児および新生児とその家族に対して、発達特性と家族のケアを基盤とした専門的な看護および医療を提供することを目的とする。対象は急性期から慢性期に至る小児・新生児であり、NICU、小児病棟、外来、さらには地域支援を含む在宅支援など幅広い場において実践する。 
対象患者層新生児・乳児・小児およびその家族 
実践の場 NICU、小児病棟、小児外来、地域・在宅支援 
必修診療科麻酔科、小児科、小児外科、新生児集中治療部

3. プライマリケア領域

地域に暮らす人々の健康維持、疾病予防、慢性疾患の管理に重点を置き、生活に根ざした包括的ケアを実践することを目的としている。外来診療、在宅医療、一般病棟などにおいて多職種と連携しながら、個別性と連続性のあるケアを提供するために幅広い場において実践する。 
対象患者層成人・高齢者 
実践の場 一般病棟、外来、在宅、地域包括ケア病棟、退院促進部門 
必修診療科麻酔科、救急診療部、皮膚科、肝胆膵内科、整形外科